シェルブールの雨傘
概要
フランス映画。
監督はジャック・ドゥミ。
カンヌ国際映画祭でグランプリを受賞した。
すべての台詞にメロディがつけられ(レチタティーヴォ的な部分も含め)、語りが一切無い完全なミュージカルである。
2009年、製作45周年を記念し日本で世界初の“デジタルリマスター版”が特別上映された。
ストーリー
第一部 旅立ち
シェルブールでおばのエリーズと暮らす20歳の自動車整備工ギィと、「シェルブール雨傘店」の17歳の娘ジュヌヴィエーヴは恋人同士。「子供は女の子でフランソワーズにしたいわ」「雨傘店は売りましょう」「ガソリンスタンドを買おう」と将来を語る。エムリ夫人は娘が若すぎると結婚に反対している。ギィに召集令状が届き(当時は徴兵制)、2年間の兵役をつとめることになった。アルジェリア戦争の最中であった。その日2人は結ばれた。入営の日ギィは、アパルトマンで病に伏すおばと世話をしているマドレーヌと、シェルブール駅でジュヌヴィエーヴと別れを告げた。
第二部 不在
傘店の納税のためエムリ親子は宝石を売りに宝石店に行った。居合わせた宝石商ローラン・カサールがその場で購入したが、彼はジュヌヴィエーヴを見初めていたのだ。2月、ジュヌヴィエーヴの妊娠が判明する。ギィは手紙で「男の子でフランソワもいい考えだ」。ジュヌヴィエーヴはギイを待ち続けていたが、手紙は途絶えがちになる。ジュヌヴィエーヴは4月、「お腹の子は私達で育てましょう」というカサールと結婚しパリに移住する。
第三部 帰還
除隊したギィは、負傷した足を引きずり帰郷した。店は所有者が変わっていた。ジュヌヴィエーヴが他の男と結婚したと聞かされる。復職した修理工場でミスをすると「恩給で暮らす」と辞め、売春婦と寝るようになる。おばエリーズが死去し、マドレーヌと整理をして葬儀を挙げる。出ていこうとするマドレーヌを引き留め、ギィはおばの遺産でガソリンスタンドを購入、マドレーヌと結婚する。
時は流れて1963年の雪の夜、妻マドレーヌと息子フランソワがクリスマスの買い物に出ていった後、ギィのガソリンスタンドにベンツが入ってきた。運転席にはジュヌヴィエーヴが、助手席には娘のフランソワーズがいた。給油に出てきたギィは運転席の人物に気づき、事務室に招き入れる。短く言葉を交わして互いの無事を確かめ、給油の終わったベンツはスタンドを出ていった。
キャスト
ジュヌヴィエーヴ・エムリ (Genevieve Emery)
演技:カトリーヌ・ドヌーヴ
歌:ダニエル・リカーリ
ギィ・フーシェ (Guy Foucher)
演技:ニーノ・カステルヌオーヴォ (Nino Castelnuovo)
歌:ジョゼ・バルテル (Jose Bartel)
エムリ夫人 (Madame Emery)
演技:アンヌ・ヴェルノン (Anne Vernon)
歌:クリスチアーヌ・ルグラン (Christiane Legrand)
エリーズおば (Tante Elise)
演技:ミレーユ・ペレー (Mireille Perrey)
歌:クレール・レクレール (Claire Leclerc)
ローラン・カサール (Roland Cassard)
演技:マルク・ミシェル (Marc Michel)
歌:ジョルジュ・ブランヌ (Georges Blanes)
マドレーヌ (Madeleine)
演技:エレン・ファルナー (Ellen Farner)
歌:クローディヌ・ムニエル (Claudine Meunier)
日本での作品化
1997年
松岡英明(ギイ)、小川範子(ジュヌヴィエーブ)
2000年
坂本昌行(ギイ)、藤谷美紀(ジュヌヴィエーブ)
2009年
井上芳雄(ギイ)、白羽ゆり(ジュヌヴィエーブ)
主題曲
スタンダード・ナンバーとして多くの歌手により歌われている。映画中ではダニエル・リカーリが歌い、同1964年にナナ・ムスクーリもフランス語で歌っている。日本での主な作品化を記す。
☆☆☆☆
フランス語の美しさが堪能できる映画
音楽、ファッションがすばらしい。
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